白馬岳  標高 2,932.2m

                                  H21年8月2~4日 (日~火)

8月2日(日)   天候 雨


【一日目】 猿倉 大雪渓→白馬山荘(泊)

memo

今年の夏山は高山植物豊富な白馬岳に行ってきました。
予定では猿倉登山口から大雪渓を登り白馬山荘に一泊、翌日、白馬岳 杓子岳 鑓ヶ岳の白馬三山と
岩の稜線”不帰の剣”を越え唐松岳まで行き唐松頂上宿舎に一泊、翌朝八方尾根を下る計画でしたが・・



今年も例年同様、土曜日の仕事を終え、一旦帰宅、梅雨明けぬまま雨の日に出発する。
前々から準備していた荷物を背負って、バス電車を乗り継ぎ新大阪に到着する。
空港バスターミナルで手続きを済ませ夜行バスに乗車した途端、何故かホッとした。
何時までも続く不安定な天候のせいでキャンセルもかなりあったのだろう、
車内は空席が目立つ。



朝、白馬駅到着後
知らぬもの同士(単独男性2人)と私の3人でタクシーに乗り合わせ猿倉まで、
一人980円づつ支払う。この長雨続きで商売あがったりだと運転手さんボヤいていた。
皆さんそれぞれ大変です、、



猿倉で、用意してきた登山届けを提出し雨のなか取りあえず白馬尻まで歩き始める。
←写真の碑の右側に張ってあるのは遭難者捜査協力お願いの張り紙でした。
ちょうど一年前猿倉より白馬岳を目指した方が途中行方不明になられたそうで
他人事でなくお気の毒で胸が痛みます。遭難者の一日も早い発見を心から祈ります。



白馬尻小屋到着、
ここで一泊するか、予定通りこのまま登るかベンチに座って暫し考えた。
明日の天気は良いほうへ向きそうやし、ご褒美が待っている、、
よっし、登るぞーー

メジャーな白馬大雪渓の静かすぎる風景 

大雪渓の上部には大きな石がゴロゴロ転がり左右にはクレバスも。。
クレバスの下には水流がゴォーゴォーと気持ち悪い音をたて勢いよく流れ落ちていく。 
あんなところに落ちたらおしまいや、『こわっ・・』身の縮む思いで通り過ぎる。(‐‐;

この辺りまで登ると白馬関係の係りの方が「そちら側は危ないのでこちらを歩いて下さーい」と
手招きして大声で進路方向を促して下さった。 こんな天気なのに私達登山者の安全のため
監視してくれてるんだと関心してしまった。 ご苦労様です。m(__)m

大雪渓を抜けて一先ずホッとしたがここから先もまた想像以上に長い登りで私しゃもうクタクタ、、、
そんなとき、岩場の隙間から可愛い子が私を出迎えてくれたんです。
その子はこんな愛らしいオコジョでした。見たい? ほら、見て見て、超可愛いでしょ。。
霧雨でカメラを出せば直ぐ濡れる、、でも撮りたい、苦労しました。(カメラにも合羽があればいいのに)

 

きゃ、可愛いオコジョちゃん... 下にもうひとりいますよ...  こんにちわ....  (も〜ぅ めちゃかわいーー)

 

そして 葱平(ねぶかっぴら)を過ぎ          小雪渓のトラバースはなし、雪はもう解けてました

 

お花畑♪ この辺りで韓国の団体さんに次々と追い抜かれる。ガスが切れ景色が見え始めた。

 

ようやく村営頂上宿舎到着!ここを通り越し稜線に咲く花たちとの出会いを楽しみながら白馬山荘へ

 

山荘前で記念撮影、この山荘の中心を境にして富山と長野に分かれているのだそうな。 ↑myザック

山荘で受付時、予定のルートを聞かれ登山届けと同じルートを書いたが、明日の天気予報はとゆうと
雲多く時折陽が射すが雷に注意、という微妙な予報だ。  んむっ、、
昨日も一日中雨だったらしい、今日も雨に濡れている岩場の状態を心配して少々不安になる。

もしもの時のエスケープルートは栂池方面へと考えていたのでその旨を小屋の人に伝えると
「私もそちらに下りたほうがいいと思います」と言う。
栂池の花たちにも興味があったし天気も心配、迷うことなくあっさりルート変更を決めた。

夕飯はハンバーグでとても美味しく頂いた。
それと、私の泊まる部屋は3階だったが写真でご覧のとおりガラガラでよく空いている。
でも、夕食時はけっこう人がおられた。韓国の団体さんもいたし、、

就寝時間は決まったようにPm8時、誰〜もいない私ひとりの部屋(2畳)でぐっすり・・・Zzzz


☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆

8月3日(月)  天候 晴

二日目    白馬山荘→小蓮華山→白馬大池山荘(泊)

memo

昨夜はよく眠れ今朝Am3:00起床、3:30外に出る。
星空は満点とはいえないけどそれなりにキレイ☆☆☆
同じく外におられた方がAm2:30頃は星がとても綺麗でしたよって教えてくれた。(ひと足遅かったか)

それでも刻一刻と時は流れ空の色が変わっていく、、、八ヶ岳の奥に富士山もうっすらだけど見えた。
私のレンズでは富士山はムリだろうと思っていたけど運良く写っていてとてもラッキーだった。(^^v
剣岳も思ったより近くにその姿を見せてくれた。山が近くに見えると天気が下り坂になると言われているが、、

この美しい景観は苦労して登ってきた者へ山の神様からのご褒美です。 (一生忘れへんわ♪)

日の出時刻が4時54分、実際雲海の向こうに日の出を確認したのは5時3分、朝食の5:30ぎりぎりまで
外で過ごした。ちょうど2時間あっち向いたりこっち向いたり、、それでももっとここに居たかった。

今日の予定は白馬大池山荘までなんで時間はたっぷり、慌てることはないのでゆっくり楽しむのだーー
その後食堂へ駆け込み美味しい朝食を頂いて6時40分に遅めの出発をする。

 

夜明け前  雲海の向こうに陽が射し始める       剣岳  

 

ちょうど真ん中の奥に富士山の遠望、見える?     では ちょっとアップで 右側向こうに富士山

 

日の出                             朝日に染まる白馬岳

 

三脚で本格的なカメラマン                 朝日に染まる白馬岳を狙っています

 

杓子岳 鑓ヶ岳と続く                    遠くに槍穂高も見えてます(アップで)

   

白馬山荘にさよならして出発です            お天気はまずまず

 

白馬山頂にて(韓国の方に撮ってもらう)        白馬岳山頂

 

山頂より南側                         韓国の団体さん

 

ピークに人がいます 韓国                    気持ちいい稜線歩きが続く

 

振り向けば白馬岳が段々遠くなる            雲が稜線にあがってきた

 

どう? わたし、ステキ!?                 小蓮華山山頂

   

雲海が荒れてきた                     稜線歩きはとっても楽しい                                   

   

白馬大池はすぐそこ                     チングルマ                   

 

大池周辺は花盛り                      白馬大池テント場

 

チングルマのお花畑                      お花畑


今夜は私を含むぎりぎり5名が相部屋となった。(ここでは素泊まりにする)
関東から来られたお二人と、同じく関東の単独の女性、山口県から単独の女性、そして私。

関東の単独の方は写真が趣味のようでカメラもレンズも立派、そしてもちろん腕も立派、
撮った写真を見せてもらってビックリ!やっぱセンスの違いなんだろうなってつくづく感心しました。

山口県からの単独の女性は青春18切符で富山まで来られたそうです。節約上手で立派!
山歴は長いけど身体があまり丈夫じゃないそうで人の歩調に合わせられず単独行をするんだそうな。
兵庫の雪彦山に行きたいとか言われたのには驚いた。。それと、電車の中から見たことがあるけど
あの山、いいね、何て山?って聞かれ、よくよく聞いてみれば高御位山のことのようで又々驚いた。
加藤文太郎が好きで六甲山に憧れ何度か通って歩いたそうです。 山が心底好きなんだ〜^^

関東のお二人さんはとっても気さくで楽しい方たちでした。
知らない方に直ぐに慣れない私でも自然に和むことができて楽しい時間を過ごす事ができました。
山も随分とやられているようで余裕を感じる方たちでした。

同じ部屋になった皆さんは感じのいい方ばかり、短い一夜でしたがいいご縁をありがとうございました。
それでもPm8時には申し合わせたようにおとなしく就寝です。 おやすみなさい Zzzz....

(あ、そうそう今日は雷鳥とイワヒバリに間近で出会い写真撮ったけどブレブレで全然ダメでした。)


☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆


8月4日(火)  天候 晴~曇~(小雨)

三日目   白馬大池→乗鞍岳→栂池高原

memo

今朝も昨日と同じくらいの時間に目覚め外に出る。満点の星、、天の川だ。
人工衛星は分からなかったが流れ星を3度見ることができた。
星空を充分満喫すると次は夜明け迎えるためゆるやかな雷鳥坂を登り船越の頭で日の出を待った。

 

空が焼けてきた                        美しいご来光

 

ご来光をむかえたあと、後を振り向くと チシマギキョウが夜露を浴びて気持ち良さそうだった(^^)


今朝は昨日以上に良い天気でさわやかな青空になったが午後から下り坂となり明日はまた天気が
崩れてくるとか。。今日はバスの時間に間に合うように下ればいいし余裕余裕、、
ほんとはもっと長い時間稜線歩きを楽しみたかった。

下り、乗鞍岳を過ぎると悪天候の時は迷いやすいって聞いていたけどなるほどなるほど、、
よく見ればO印は所々にあるにはあるがガスっていて初めてならば迷いやすいよね。
雪田をトラバースすると大きな石がゴロゴロ、その石の上の急降下を下る。こういうの結構好きかも。^^/

 

今朝早朝の雲                        白馬大池にさようなら 赤い小屋が昨夜の宿

 

乗鞍岳の手前で、相部屋だった関東の女性が写真を撮っていました(真ん中を切り取ってみました)

 

乗鞍岳山頂のケルン                     白馬岳を望む

 

雪田をトラバースしてる登山者、ちょっとへっぴり腰かも・・(~~;   大きな石がゴロゴロ

 

 けっこう急です                       天狗原で相部屋だったお二人に出会う

 

ロープウエイとゴンドラに乗り継いで栂池高原まで下る、今朝の青空が嘘だったような空模様だ。
入浴後、栂池高原からバスに乗り暫くすると雨がポツポツ降ってきた・・
山にいる人は気の毒だが私にとってはタイミング良ーーし!と言っても意外と山の上は晴れてる??


栂池高原周辺の温泉は2件しかないらしく12時からだと言う。 
バスの時間があることやし何処か早めに入浴できるところがないものかと栂池温泉近くの酒屋さんで
尋ねてみると知り合いのホテルに電話で聞いてくださった。今準備中だけど来てくれてもいいとゆう返事。

酒屋さんのご主人のお蔭で特別に?入浴することができてとても助かった。
見ず知らずの私をホテルまで親切に車で送って下さってありがとうございました。m(_ _)m

少しの間だったけどご縁があった皆さん、大変お世話になりました。m(_ _)m
今年もこの時期一応予定はしていたけど行けるかどうかぎりぎりまで分からなかったんです。
でも、何とか行くことができて、嬉しかった。。
   山の神様、ありがとう!!




                        記録のページに戻る