剣岳   標高 2.999m

                                   H19年7月29~31日

7月29日(日曜日) 一日目
     天候 曇のち時々雨

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前日の28日(土)仕事を終え姫路駅pm7時52分発の新快速で新大阪まで直行、
さわやか信州号立山アルペンルートは新大阪空港バスターミナルpm9時50分発で
室堂までの乗車でした。

室堂には翌29日Am7時過ぎ到着、ベンチに座って持ってきたおにぎりとお茶で簡単な
朝食を済ませ観光客や登山者で多くの人のなかをミクリガ池方面へ向かいボチボチ
歩いて行きました。

空は時折チラッと青空が見えたものの全般的にはどんよりとした曇り空でした。
すっきりしないこんな天候で剣沢までほとんど雨に打たれることなく歩けたのは
まだラッキーだったと言えたと思います。


数年前の秋、夜行日帰りツアーで初めて立山へ来た時も雨あがりの朝でお天気は悪かった、、
その日は雄山~大汝山まで登り、雄山山頂の神社前でガイドさんに
「昼食は15分でお願いしまぁ〜す」
と、当たり前のように言われ何でもゆっくりめの私はお弁当を開けてモタモタしているうちに、
「は〜い、出発しまぁ〜す」 の声を聞いておっかなびっくり(汗・汗)
何口食べたろうか、ほとんど残ったお弁当を丁寧にザックの中へ・・・・(グスッ)

夜行日帰りツアーは値段も驚くほど安く、何としてでも山に行きたいと思っていた
その頃の私にとっては大変魅力的なものだったのです。

でも、悪天候にも関わらず一ノ越から槍、穂高、笠、雄山からは鹿島槍が見えたとき、
それに大汝から大迫力の剣岳を見たときの感動は今でも忘れられない思い出となっています。

    

バスの中から見た剣     室堂着Am7時過ぎ      室堂 7時45分出発   

    

チングルマのお花畑     残雪多いミクリガ池     登山者や観光客

    

地獄谷方面          コバイケイソウお花畑    雷鳥荘までの残雪 

    

雷鳥荘             地獄谷分岐          雷鳥沢方面へ

 

雷鳥沢野営場が見えてきた                 雷鳥沢野営場 Am8時43分

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室堂をAm7時45分に出発、野営場へ8時43分に到着、
ゆっくりペースで室堂→雷鳥沢野営場まで所要時間一時間でした。

    

    

多くの花が咲いていました

 

分岐点 剣岳まで6kと表示   Am8時58分              

 

コバイケイソウのお花畑                   雷鳥野営場が段々小さくなっていく

 

雪渓を行く                            向こう側は立山三山縦走路     

 

雷鳥沢の急登が続き高度を稼ぐ                   ようやく別山乗越へ到着  
                               長〜い大休止後重い腰を上げ出発する 

  

ヤッタ〜、ここからは得意の下りや   しかし雪渓は苦手   ガスで剣は見えません

  

剣はまだか?テン場はまだか?             んっ、何か見えてきた

       

あっ、雷鳥沢の登りで冷たいトマトを頂いた方達だ       私も撮って頂いた

 

Am12時35分、やっと剣沢テン場に到着だ〜。真ん中がテント場 右に剣沢小屋
室堂→剣沢テント場【所要時間 合計 4時間50分】予定の時間をかなりオーバーしての到着となった。 

この後、お二人は剣沢小屋へと行き私は雨の中テント設営にかかるが
何せテント設営は慣れないうえ一年ぶりときてる、かなり手こずり体は濡れるわで大変やった。
ようやく設営終了、やれやれと一服しているとテント場の管理人さんが大声で何やら言ってる。

「ここらはヘリが着いたときテントが風圧で吹き飛ばされるから移動して下さーい」

ええーーっ、んなアホなっ、 

さっきは違う人が、ロープ内に入らなければ設営OKやゆうてたのに、、も〜
他にテントを張り終えた人も、それならそうと最初っから言ってくれればと抗議していた。まったくだ!

仕方なく渋々場所を移動しようとしたところ例のお二人がミカンを持って陣中見舞いに来てくれた。
何でもあれから小屋到着後シャワーを浴びて4時間も睡眠を摂ったということだった。
おまけに夕食は分厚いトンカツだったそうな、、、私とはえらい違いや。 あぁ、羨まし〜

それから、お二人にはテントの移動を手伝ってもらったりと大変お世話になってしまった。
濡れねずみのようなって疲れきった私はお二人と別れがたくなりテント移動後、
小屋までついて行き素泊まりで同じ部屋で一泊することにしたのだ。
夕方のテント内気温は6℃で体が濡れて寒かった私にとって小屋は天国のようだった。






7月30日(月曜日) 二日目
      天候  雨~曇~時々小雨

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Am2時に目覚め小屋の窓から外を見る、星もないが雨も降ってない、
あと少しだけ他の人の邪魔をせぬよう静かに横になって3時頃から準備にかかる。

3時45分出発のため外に出ると何と雨が降ってきたではないか。
取りあえずそのままテントに戻りテント入り口から雨の剣岳を眺めいる、あぁ・・・
それでも、一服剣のところを3.4個のヘッドライトの灯りが光ったのが見えた。
この雨のなか3時過ぎに出発したのだろう、凄い人達だ・・

 

 Am5時30分頃                          Am5時30分頃 

 

Am7時半頃 雨が止んだ、  明日の予報は曇だが、今から行くか辞めるか悩む・・
今日の予報も朝のうち曇りで午後遅くから雨のはずだった。 こんな天候のままテントでひとり
アテにならない明日の朝まで待つ気になれず一応行けるとこまで行ってやろういう気になった。

Am7時55分出発

剣山荘までの道も雪渓が随分多かったがここが初めての私は何時もこんなか今年は特に多いのか
定かではなく、下界でも今年は遅くまで涼しかったので今年はきっと特別なのだろうと思ったりしながら
苦手な雪渓を何度も横切って渡った。

 

Am8時25分

 

Am8時47分  一服剣より西側を望む            まだ蕾のチシマギキョウ

 

 前剣を望む 凄い!

 

 

Am9時

 

Am9時5分 荷揚げのヘリ、県警の青いヘリも飛んでいったがポカンと見とれて撮るのを忘れる

 

手前の前剣の向こうが本峰だろう            Am9時53分 前剣山頂まであと一歩

 

Am9時58分 前剣山頂               門の先が平蔵の頭のはずだがガスで全く見えない


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ここまで来れば後はもう戻ることにしよう。
剣岳は前剣から地図上では一時間半、今の私の足では一時間半では無理だろう。
下りとて同じ時間がかかるはず、余裕をみて前剣に戻るのは四時間後だとしてもしんどい選択だ。
それに雨の心配もあるし体力に自信もない、、、やはり戻ることにした。

その時、単独の若い男性が上がってきた。
ちょうど良かった、まずは写真を撮ってもらい、これから下ることを告げるとその人も下ると言う。
帰りは連れができておしゃべりしながら楽しく下ることができてラッキーだった。

      

下りのひと時 連れが出来てラッキ〜             ガスの剣をバックに 

 

前剣10時15分発  下りもなかなか気が抜けない

 

一服剣への登りで先を行くお連れさん                可憐なイワツメグサ

  

Am11時 一服剣より前剣を振り返る     ガスの中 前剣の頭が覗く
一服剣で10分間休憩  

前剣を振り返る・・
(私) 「うわ〜っ、私達って凄いところに登ったんやねぇ(^^/ 」  (連れ) 「そうですね〜」

剣沢  剣沢小屋とテント場が見えてきた

 

Am11時40分 剣山荘泊のお連れに挨拶をしてここでお別れ、
私も楽しかったけどお連れさんも迷惑じゃなくて楽しかったそうです(エへッ)

 

お花畑

    

お花畑を過ぎると何箇所もの雪渓を横切る

    

    

そしてまた お花

    

Pm12時30分到着    Pm3時半ビールを調達  小雨降ったり止んだり・・

只今Pm5時、剣は一瞬この姿を見せたあと又ガスのなかへ隠れてしまいました。

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テント場→前剣まで 登り 所要時間 約 二時間 
前剣→テント場まで 下り 所要時間 約 二時間半(休憩や花撮影含)






7月31日(火曜日)  三日目
         天候 曇のち晴

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早朝暗いうちに目覚めたが今回は美しいはずの星が一度も見れなかったのが残念でした。

 

Am4時30分                          Am4時56分

 

Am6時10分 テント撤収               Am6時20分 剣沢を後にし途中振り返る
今日はまずまずの天気になりそうだ         おぉ素晴らしい!・・・山はこうでなくっちゃ〜

  

Am6時40分

 

さよなら 剣岳                         Am7時5分  別山乗越

 

剣御前小舎

 

剣岳周辺案内図                       右側は大日岳

                         

室堂を見下ろす 右遠く雲海に浮かぶは乗鞍岳      荷揚げヘリ

 

Am8時20分 あの橋を渡れば雷鳥沢の野営場だ

 

Am8時33分 野営場到着              雄山をバックに撮ってもらう

 

ミクリガ池と雄山                     多くの観光客 良い天気になって良かったね


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来た時とはうって変わって、帰りはどうよ、この天気、日頃の行いは良いはずなんだけどなぁ・・
たった一日の天候の違いで剣岳登頂は叶わなかったけど前剣だけでも登れたこと、
そして無事帰れたことはホント良かった。

山の神様、来年は良い天気に恵まれますよう どうぞヨロシクです!♪

帰る途中、山友さんに電話をもらった。
簡単に事情を話すと暖かい言葉をもらったのでとても嬉しかった。(わ〜い)

今年の夏山は天気が悪かったせいか一人でちょっと寂しい思いもしたけれど
色んな人の気持ちを頂いてやっぱり今年も充実した良い山行ができたと思います。

帰りも、さわやか信州号 室堂12時30発 大阪行 
バスは空いていてゆったり帰れました。


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