槍ヶ岳 標高 3,180m
H24年 5月 5日(土)祝
天候 晴~雷~吹雪
memo
二日目
昨夜はぐっすり眠れ(8時間も)今朝は雲多くも昨日からの雨もあがってまずまずの天気となった。
朝は行動食ですませて何処かで朝食を摂ろうと出発、朝っぱらからヘリの音がけたたましい。
「荷揚げ?それにしては時間が早い、何事かあったんやろか?」
横尾から一時間強歩くと一ノ俣、そして二ノ俣、その間で若い単独男性がアイスバーンで滑って骨折し
動けないでいる。男性から状態を聞き槍沢ロッジに報告して警察と携帯電話でその旨をやり取りする。
ロッジの人が二人、着替えを終えて救助に向かった。小屋の人も本物の救助隊と同じ働きで大変です。
私たちはそれを見届けたあと昼食に近い質素な朝食を摂って出発する。 その後、
後ろからの爆音に振り向けば樹林帯の上を飛んでいるへリを確認、怪我人を救助に来たようです。
悪天候だとヘリは来れないし天気もまずまずでヘリが飛べて怪我をした人にとっては幸いだったと思う。
登山道はガチガチに凍ったアイスバーンが所々にあったので私たちも気をつけなければ。。
槍沢テン場
大曲
大曲を過ぎれば傾斜が段々きつくなる
槍沢を滑る山スキーヤー
スキーだと下りもアッとゆう間です
グリーンバンドを登る
グリーンバンドを登りつめれば槍がお出迎え
槍が近くに見えるのにここからが遠いんよ、 あと何時間か、、 よっしゃ頑張るでぇ! はぁ〜(´ `;
アップで
振り返ると 常念岳
直ぐ上に槍が見えているのになかなか辿り着けず、あと何時間登ればいいのかと思い始めたころ
空が一瞬にして黒い雲に覆われ雷が鳴る。続いて雹が落ちてきて体を叩く。痛いっ(><)
山の天気の急変だ・・・隠れるところのない槍沢での雷は身の縮む思いでほんと怖かった。
夏ならジグザグの最後の登りを直登、ここでは体が飛ばされそうな強風でピッケルで確保し
鼻を垂らしながらも必死でようやく槍の肩に着いた時はやっぱ嬉しかった。ホッ(^^)
この日、私たちよりもっと早い時間に着いた人は天気も風もマシで槍の穂先に登れたようでした。
槍の肩に着きました (^^)v
槍ヶ岳
肩からの槍沢
出来ることなら槍の穂先で素晴らしい景色を見たかった。でもまぁ槍の姿が見れただけでも良かったです。
小屋に着いて暫くすると槍沢の景色も見れたし気分は最高でした。
明日は天気が悪いみたいで気になります。
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6日 (三日目)
天候 雪・雷・霰~雨
昨夜は一晩中雷がピカピカゴロゴロと朝の5時まで鳴っていた。外を見ると降雪でホワイトアウト、風も強い。
こんなんで下れるんかいな・・竹竿を立ててくれているのだけれど傍まで行かねば見えないほど真っ白だ。
山友の後ろから付かず離れずで慎重に下った。グリーンバンド下に来ると景色がうっすら見えてきた。
下るほどに、雪から霰に変わり、ついには雨となった。
槍沢ロッジに着いたころには結構どしゃぶりでオーバーズボンの中までびしょり濡れになる、、、
下にウールの冬用山肌着を着ていたので濡れても極端に冷えることはなくウールの良さを改めて知った。
山荘を出発 急斜面を慎重に下る
だいぶ見通しがよくなったところでまた雷が鳴る 槍沢ロッジで休憩中の登山者さんたち
横尾 徳沢
徳沢のテント場 静かな上高地 穂高の上はガスの中
4日、来た時とはうって変って何処もここもひっそりしていた。GWの最終日だもんね。
これから7月の夏山シーズンの初めまではずっとこんな感じで静かなのだろう。
5月の後半ごろになるとニリンソウもたくさんの花を咲かせて見事だろうな。
GWの春山とはいえ、積雪期に槍に登れるとは夢にも思わなかった。
GW後半は不安定な天候だったけどそれなりに楽しかった。誘ってくれた山友さんのお蔭です。感謝感謝!!
又ひとつ心のなかの宝が増えた。
山の神さま、無事の下山をありがとう!!
※6日私たちが下山してる最中のAm10時頃槍ヶ岳で落雷があって3人パーティの一人が山頂から
20m滑落したと聞きました。吹雪いていて雷が鳴っているのに穂先に登るのは・・・とっても危ない!!
意識はあるけれど重症ということでしたが助かって何よりでした。ほんと良かったです。^^