槍ヶ岳  標高 3,180m

                                   H23年7月31~8月1日

memo

今年の夏山はようやく槍穂高縦走ができると楽しみにしていましたが天気が悪く予定の縦走を断念しました。

それでも槍から南岳へと続く稜線と南岳から一旦戻り天狗原分岐からの急な岩尾根の下りは初めてのルート、
ある程度下った時点では雪渓を何箇所も渡ったりと霧雨でガスのなか結構大変でした。(やっぱ天気は重要!)


天気が良くないのは分かっていたけれど休みの変更もできず もしかしての一部の望みを持って出発した。
何処にも登れないかもしれないことも考えテントも持ってきた。
結果的に少しでも荷を軽くと徳沢でテントを張ったあと槍沢ロッヂまで直行し小屋で一泊することに。

一日目、槍沢ロッヂで私の泊まる部屋は人が少なくラッキーだった。
お蔭で、昨夜、夜行バスで一睡もできなかった寝不足を取り戻すべく爆睡できた。
昨夜はどしゃぶりの雨だったらしいが、全く知らんかった〜


7/31   天候 曇時々雨

 〔一日目〕  上高地→徳沢(テントを張る)→横尾→槍沢ロッジ(泊)

 

上高地ターミナルで登山届提出               河童橋よりガスで穂高が見えない

 

明神館                             ここに来ると必ず写真を撮りたくなる池

 

あずさ川の流れ                        徳沢ロッヂ

 

徳沢園                              横尾

 

左手に見えるはずの前穂東壁はガスのなか         槍沢ロッヂ

                

                      ロッヂの談話室  外は雨

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   


8/1   天候  曇時々雨

 〔二日目〕  槍沢ロッヂ→槍ヶ岳  槍ヶ岳山荘(泊)


 

朝、団体さんが準備体操をしています          槍沢ロッヂお世話になりました

 

前を行く数人のパーティ                    ババ平  槍沢キャンプ場

 

雪渓                               歩いてきた道を振り返る

  

大曲り  水俣乗越分岐                   天狗原分岐                            

 

天狗原へは分岐を左折しこの雪渓を横断する     誰かが「槍が見えるよ〜」と叫んでいた

 

雪渓を越え                           撮ってもらう

 

播隆上人が過ごした坊主岩小屋              ここからが遠い

 

槍がチラチラと姿をみせてくれる                息もたえだえになり

 

殺生ヒュッテ   あぁしんど〜                ようやく到着!  ガスで何も見えません

槍穂先へ登ってもこのガスでは何にも見えません。山荘の天気予報を見ると明日は曇雨になっているが
小屋備え付けのパソコンの槍ヶ岳天気予報は朝方は晴れマークになっており登山者の皆さんはそれを見て
口々に「明日の朝登ろう」と言っている。

明日の朝は晴れるのだろうか?でも、人が多いとなかなか山頂まで辿り着けないやろし嫌〜な予感・・
同じ部屋の人と話をしていると外が少し明るくなった。  時間を見ると17時10分前、、

夕食の時間は17:40分やから今から登ると間に合わない。 けど、考えている時間なんかない。
登るんなら今や!と、部屋に置いてあった登山靴を抱えて大急ぎで外に出た。

警備隊の人が二人、行く道で腕を組んで立っている。その方たちに一応、今から登ることを報告する。
ヘッドランプを持ってないなら辞めたほうがいいとか色々と注意されたが迷いはなかったので行くことにした。

一瞬ガスが切れてたけど直ぐまた真っ白になりあまりいい気持ちはしなかったけど今なら山頂独り占め♪
と思いきや、私の後から登りの道中で知り合った青年が登ってきたので山頂二人占めとなった。

槍穂先へ登って行く途中で男女二人の登山者さんとすれ違う、梯子手前で引き返してきたと言っていた。
そして、梯子の手前でガイドさんが2人をザイルで確保しながら下ってきた。山頂はもう誰もいないらしい。

 

 

 

山頂の祠                                    


私たちが今日最後の登山者やねと二人で喜びあって写真を撮りあった。ガスで何も見えない・・
と、そこへ何処からか声がした。え?何処?とキョロキョロしていると北側の下から男性がひょっこり現れた。

わっ、この天気で北鎌からですか、凄いですね〜 と私。
4名のうち2人が素人だからザイルを組んでるとおっしゃった。
その人の言う素人は私からすれば相当な山経験のある人に違いない。(^^;

その方が、「次に上がってくるのは70近い女性ですよ」と言われるので一目見たいと
上から覗いていると暫くして女性が上がってきた。 「うわ〜凄い凄い!」と自然に言葉が出る。
女性が上がってきた途端、槍の周りだけだけどガスが晴れて雲海が見えた。「よっ晴れ女!」(^^v

 

北鎌から来られた つわもの                  ザイルを引き上げると

                  

                 ジャ〜ン!晴れ女登場です。素晴らしい〜(^^/


       

                山頂より    ガスの切れ間から見えた雲海

       

あと男性が二人おられるらしいけど女性が上がってくるのを見届けると雲海の写真を撮りまくり下ることにした。
結局山頂で20分も過ごして下りてきたのが18時10分だった。(ここから360℃の素晴らしい展望が見たかった)

槍から下ると直下で同じ部屋の二人の女性が出迎えてくれた。「ガスが瞬間でも晴れて良かったね、景色見れた?」
山頂だけは天気に関係なく是非登りたかったので思い切って登ってホント良かったと思った。同室の人、ありがとう!
明日のことなんか、どうなるか分からんもんね、今が大事〜♪ 

夕食時間に30分も遅れてしまったけれど小屋の人からは嫌な顔ひとつされず気持ちよく席に案内してくれた。
迷惑かけてすみませんです。(^^ゞ

夕食後、談話室にいると北鎌の兵がやってきたので色々お話をした。九州の方でガイドさんではないと言う。
二週間後にも西穂から穂高へと言われていた。本来は岩登り、アイスクライミング専門らしく北鎌を冬でもやるそうだ。
私、そんなん、ドキュメンタリー小説の世界でしか知らない。 凄い山やさんがいたもんだ、、

          

              夕方、7時過ぎ 雲海の間に常念岳の頭が見えた。

          

                              槍ヶ岳    

                        登らせてくれてありがとう♪

   

                       三日目 槍ヶ岳~南岳~徳沢~


                         記録のページに戻る